★ファイナルヒート
8月13日・新潟2レース 2歳未勝利 芝1800m
素質馬ダノンザタイガーの強さが目立った一戦であったが、5着のファイナルヒートも大きな不利がありながら、ポテンシャルの高さを感じさせた。デビュー戦も5着であるが、先日連勝を飾ったミシシッピテソーロと遜色ない末脚を発揮していた。今回も後方に控え直線勝負の戦法であったが、内枠が災いし直線で前が完全に壁となり、残り200mしか追えない状況となった。消化不良のレースとなったが、ゴール前の脚は際立っており、レースラップのラストが11.6-11.2-11.7秒から考えると、残り1Fは素晴らしい脚を使っていると推測できる。血統的に地味なタイプで大物感はないが、ラストのキレには見所があり、次走も狙ってみたい存在である。
★ショウナンアレクサ
8月13日・新潟5レース 2歳新馬 芝1600m
逃げたルメール騎手騎乗のエナジーチャイムにはアタマ差及ばずの2着であったが、レース内容は勝ち馬を凌ぐパフォーマンスである。中団追走は出来たが、スタートからやや前進気鋭に欠け、ペースも流れていなかったが他馬を気にしていたのか追っ付けながらの追走であった。しかし行き脚のついた4コーナー手前から手応え良く直線に向かい、やや内に刺さりながらであったが抜群の伸び脚を披露している。インピッタリを回った勝ち馬はスローペースに持ち込み、ラスト11.4-11.0-11.3秒で上ったが、この馬は外を回りながら勝ち馬の上りを0.4秒上回る33.3秒で猛追した。並びかけてから勝ち馬にもう一脚使われ届かなかったが、3着馬には6馬身差を付けている。キズナ産駒で、速い時計の平坦コースはベストな舞台ではなく、コースを問わず次走は確勝級の評価が出来る。
★メイショウコギク
8月13日・小倉5レース 2歳新馬 芝1200m
やや相手に恵まれた感じがあり、1番人気に推されていたが、見た目のインパクト同様にレースラップも優秀な圧勝であった。スタートダッシュはそれほどでもなかったが、二の脚が速く先手を奪い前半34.2秒と、高速馬場の小倉にしては遅めの流れで有利に働いたが、4コーナーで後続を引き付け、直線を向いてから11.7-11.0秒と一気に加速した。2着に6馬身差の勝利であったが、逃げて上り最速と内容にも素晴らしいものがある。サトノクラウン×ハーツクライ産駒で、重たい馬場を苦にせず坂のあるコースでも問題ないだろう。レース振りからも一概の逃げ馬ではなく、スピードとポテンシャルの高さの違いで圧勝した印象が強い。距離延長にも対応可能で、今後に注目していきたい1頭てある。
★ミステリオーソ
8月13日・小倉11レース 阿蘇ステークス 3歳以上オープン ダート1700m
古馬になり初めてのオープン競争で、4着に敗れたがレース内容は見所十分であった。逃げたデュードヴァンがスローに落とし、ラスト4Fのスピード勝負となり、4コーナー3番手までの馬がそのままゴールした。ミステリオーソは最内枠から包まれ通しで動くタイミングがなかったが、直線外に出してからは唯一後方から追い上げ3着馬にクビ差まで迫った。大外を回った分ラストは上位馬と脚色が同じになってしまったが、11.8-12.0-12.0-12.6秒の後半で追い上げている内容は悲観材料にならない。元々揉まれ弱いのがネックであったが、前走は最内枠で勝利し、格上げ初戦の今回も最内枠から内容ある4着で弱点が改善されている印象だ。追い込み馬で展開の助けは欲しいが、流れが向かなくても上位に来れる脚を持っている。オープン2走目の次走は大きな期待が出来そうだ。
★リアアメリア
8月14日・新潟11レース 関屋記念(GⅢ) 3歳以上オープン 芝1600m
3歳秋のローズステークス以来、凡走続きで高いポテンシャルは影を潜めていたが、今回は復調を感じさせるレース内容で、今後に明るい兆しが見えはじめている。スタートで後手を踏み、距離短縮戦で後方からの競馬を強いられたが、上り32.9秒をマークし6着まで追い上げている。直線で一旦は突き放された印象であったが、ラストまでしっかりとした脚取りでゴール前は差し返す根性も見せている。前走のマーメイドステークスでは先行し4着に粘り、長期休養で馬に覇気が戻った雰囲気があった。近2走のレース内容が良く、相手次第ではまだチャンスがありそうだ。5歳牝馬で繁殖入りが近いが、重賞を使い続けもう一花咲かせたい陣営の期待に応える走りに期待してみたい。< /div>
★カテドラル
8月14日・小倉11レース 小倉記念(GⅢ) 3歳以上オープン 芝2000m
前走中京記念で激走したが、3歳1月以来の2000m戦で距離延長が不安材料となっていたが、不利が重なった末の4着で距離延長にも対応してみせた。スタートから折り合い重視で後方を追走し、4コーナーまで最内を進んでいた。先行馬が早めに飲み込まれる後半1000m勝負となったが、馬群に包まれ通しで手応えは抜群でも仕掛けるタイミングが全くなかった。直線でもスムーズに走れず、ゴール前100mしか追っていないであろう。小回り適正が高く、本来はコーナーで追い上げ開始を得意とする馬てあり、包まれ通しの今回は最大の武器を使えずに終わったと言って良い。折り合い面に進境が見え距離にも目途立ったと思え、2000m戦でも問題ないだろう。武器を使えずに終わった今回でも大崩れはしておらず、小回りコースならば追い続けて損はない馬である。