
■神戸新聞杯 回顧
菊花賞トライアル!GⅡ神戸新聞杯が行われ、3番人気サトノグランツが勝利した!
3歳クラシック最終戦となる菊花賞に向け、春の実績馬に夏の上り馬が挑んだトライアル戦は、先週阪神コースで行われたローズSに続くレコード決着となり、高速馬場での決め手勝負となった。
逃げ馬不在でスローペースが予想されていたが、スタートから先手を主張する馬はおらず、ファントムシーフが押し出されるように先行した。前半からペースは緩み向こう正面に入っても大きく動く馬は存在せずに、残り1200mから加速ラップが続く展開となる。
直線に向き11.6-10.7-10.9秒と超高速ラップで推移し、後方から外を回った馬には厳しい流れとなり、逃げ粘るファントムシーフを内々で脚を溜めていたサヴォーナが捕え勝利すると思った瞬間に馬群を割って突き抜けたのはサトノグランツであった。
川田騎手の絶妙なエスコートに導かれ、一気に脚を伸ばしたゴール前は素晴らしいパフォーマンスであった。春の京都新聞杯以来の重賞2勝目となり、父・サトノダイヤモンドとの父子制覇を飾った。
ダービーは権利獲りでメイチ仕上げであった京都新聞杯から中2週での関東遠征で、大きな着順に敗れていたが外々を回りながら上り2位をマークしての0.7秒差なら実力的に世代トップクラスの評価はできる馬であった。
休養明けの今回は抜かりない仕上げで挑み、春の実績馬のなかでは状態面で優っていた事も勝利に繋がっている。春秋のトライアルを勝利し目標の大舞台では有力馬として参戦するが、春からの成長もありダービーより1週間隔のある中3週での関西開催なら好勝負に期待できそうだ。
2着のサヴォーナは先団の内々で脚を溜め直線は逃げるファントムシーフを交わし勝利目前で、勝ち馬の決め手に屈して惜敗となった。展開に恵まれた点もあるが、内々の馬群でしっかり我慢し速い上がりに対応する好内容であった。春は大舞台に一歩足りずクラシックに参戦できなかったが、春当時に見せていたズブさが解消され成長曲線を描いているのは確かである。タフなレースでさらにパフォーマンスを上げる可能性があり、菊花賞でも侮れない存在になりそうだ。
3着のファントムシーフは武豊騎手の積極策で先手を奪い、速い上がりとなった直線も踏ん張りゴール前で2頭に先着を許したものの熾烈な3着争いを制した。やや距離が長い印象があり、2400mはギリギリであったがポテンシャルの高さは上位であることが証明された。3000mの菊花賞参戦なら期待は薄いが、今後の成長次第で中距離GⅠで活躍が可能な存在となりそうだ。
春のクラシック未出走のサヴォーナが2着となったが、春もある程度の実績は残していた馬で、新興勢力は4着のロードデルレイ以外は大敗を喫し、菊花賞への出走権は得られなかった。また先週セントライト記念を制したレーベンスティールも菊花賞回避となっており、クラシックラスト1冠も春のクラシック上位組が優勢の戦いとなるだろう。
競馬リポートでは
・本命馬
・追い切り調教診断推奨馬
の2つを公開していたのでしっかりとこの2つのコンテンツについてレース終了後の回顧を行いたいと思います。
■推奨本命馬について
本命に推奨したマイネルラウレアは8着に敗れた。
・ペースアップに対応できない弱点を露呈!
過去4戦で3回の上り最速をマークしているが、エンジンのかかりが遅くペースアップ時に置かれてしまう弱点を持っている。勝利時も一旦置かれ気味になりながら残り100mで一気に強襲する走りで、今回のように上り3Fで1F10秒台を2回記録するラップでは弱点をカバーできない。
好スタートからいつもより前目のポジションを取り、流れに乗っている雰囲気であったが、徐々に下げ後方を追走する。4コーナー手前から早めに吹かしてトップスピードになるのが遅い弱点をカバーしたかったが、ペースアップに対応できずに先団との差は縮められなかった。
外に出すこともできず馬群の中で捌けず、先行集団が10秒台で推移するラップで残り200mから外に出し上位勢と互角の脚は見せたが、時すでに遅しといった印象で豪脚は発揮できずに終わった。
・本調子に戻り切らない現状!
デビュー2連勝後は挫石やトモの疲れで目標としていたクラシックトライアルを2度回避する不運に襲われた。ポテンシャルや爆発力でクラシック候補と期待されたが、春は状態が伴わず悔しい結果となった。
それでも京都新聞杯では万全の状態でないながらサトノグランツと差のないレースをし、世代トップクラスの実力は見せている。今回は休養明けでしっかり調整され春より断然上の状態での参戦に期待したが、状態面は大きく上昇していなかった。
レースに向け2週続けて目一杯に追われ好時計をマークしているが、まだ馬自身に前進気勢が足りず好調とは言えないデキであった。トライアル戦に向けてラスト2週でやっと間に合わせたような形で、まさに急仕上げという雰囲気であった。
デビュー2戦の豪脚が素晴らしく世代トップクラスの力を秘めながら春の一頓挫が尾を引いているのか状態は上がってこない。今回は残り3Fからの急加速で弱点を露呈した結果ではあるが、状態面を含めまだまだ伸びしろはあるだろう。今後も豪脚を発揮し突き抜ける姿に期待して注目していきたい。
■調教診断からの推奨馬について
最終追い切り最上位評価をしたナイトインロンドンは11着に大敗した。
1週前は物足りない動きであったが、チークピーシーズを装着した最終追い切りは大きな完歩で迫力ある動きを取り戻し、鞍上の和田騎手も「具合はメチャ良かった」と言うように好状態は確かであった。
世代トップクラスとの力関係がポイントであったが、後半の高速ラップに対応できず早々と圏外に散ってしまう。母系から長距離戦で長く脚を使うタイプという戦績であったが、今回の超加速ラップでは持ち味が全く活きなかったと言える。まだトモをケアしながらの調整が必要で栗東滞在できなかった事も少なからず影響している印象であった。
もう1頭のS評価であったファントムシーフが3着に好走した。
思い切った逃げ戦法で好結果を残したものの、距離的にギリギリの印象でラスト甘くなってしまった。追い切りでは毎回素晴らしい加速力を見せており、今回の中間もキレを感じさせる動きが光っていた。
本来は中距離戦でラストに脚を使える舞台が向きそうで、今回の3着敗戦は能力の差とは思えない。菊花賞で今回以上の走りに期待は出来そうにないが、まだ成長に期待でき古馬になってからの中距離路線で活躍が見込める馬である。
今週は秋のGⅠシリーズ開幕戦となるスプリンターズステークスに注目します。復活が待たれる実績馬ピクシーナイト、メイケイエールに世代交代を目論む強力4歳勢が挑む短距離王者決定戦!大混戦で迎える電撃の6Fは見逃せない一戦です。
今週も注目の1頭と追切診断を参考にしていただけたら幸いです。
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