第87回オークス(GⅠ)
~樫の府中に差し脚の余白が残る~
さあ、いよいよ牝馬クラシック第2章、オークスの季節がやってきましたね。
桜花賞組の華やかさに目が行く一戦ですが、東京2400mという舞台は、ただ速いだけでは足りないレースです。
距離延長。
折り合い。
直線の長さ。
そして、まだ底を見せていない成長力。
その中で今回、管理人が注目したいのはエンネです。
注目の1頭:エンネ
~大外から権利を掴んだ未完成の差し馬~
■前走フローラSは負けて強しの2着
エンネを語るうえで、まず触れたいのが前走フローラSです。
このレースでエンネは8枠13番からの競馬。結果は2着でしたが、内容としてはかなり価値のある一戦だったと思います。
フローラSは東京芝2000m。
ご指定の通り、当日の馬場や展開を内有利と見るなら、外枠から運んで直線で脚を伸ばしたエンネの内容は、着順以上に評価していいところです。
内でロスなく立ち回った馬が楽になる流れの中で、大外枠から差して2着。
これは単なる権利取りではなく、オークスへ向けて「まだ上がある」と思わせる走りでした。
■上がり32秒8が示す東京向きの末脚
前走で特に目を引いたのは、後方から使った上がり3F32秒8の脚です。
これは勝ち馬と同じ上がり最速タイ。ペースが緩く、差し馬にとって楽ではない流れだった中で、最後にしっかり伸びてきた点は見逃せません。
東京の長い直線で、ラストに脚を使える。
これはオークスでは大きな武器になります。
もちろん、2400mへの距離延長は未知の部分もあります。
ただ、フローラSの内容を見る限り、直線でギアを上げてからの反応は鋭く、脚の使いどころひとつでさらに着順を上げてくる余地は十分に感じます。
■まだキャリアが浅いからこその伸びしろ
エンネの面白さは、完成度で押し切るタイプではなく、まだ未完成なところを残しながら結果を出している点です。
未勝利を勝ち上がったばかりの段階から、重賞の舞台で一気にオークスへの切符を掴んだ馬。
それも内有利と見られる流れを、大外枠から差しての2着ですから、中身としてはかなり濃いものがあります。
派手な勝ち馬ではありません。
桜花賞組のような分かりやすい実績馬でもありません。
しかし、こういう「負け方に中身がある馬」こそ、東京2400mでは怖い存在になります。
■オークスで狙うなら差し届く展開
オークスでエンネを買うなら、ポイントはひとつ。
直線でスムーズに外へ出せるかどうかです。
前走のように後ろから脚を使えることは証明済み。
あとは2400mで折り合いをつけ、直線まで脚を温存できるか。
桜花賞組が前評判を集める中で、フローラS組はどうしても一段下に見られがちです。
ただ、エンネの場合はそのフローラSで大外枠、内有利の見立て、上がり最速タイ、2着で優先出走権獲得。
この中身を見れば、単なるトライアル2着馬で片付けるのは少し早い気がします。
■管理人の一言
エンネは、派手に勝って本番へ来た馬ではありません。
だからこそ、人気の盲点になりやすい。
前走フローラSは大外枠からしっかり脚を使って2着。
しかも勝ち馬と同じ上がり32秒8。
この一戦を「権利取り成功」で終わらせるか。
それとも「オークスで買える負け方」と見るか。
管理人は後者で見たいですね。
東京の長い直線で、もう一段ギアが上がれば、樫の舞台で馬券圏内に食い込んでも驚けない一頭です。