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第26回チャンピオンズC(G1)~見えてきた“ズレる強さ”の正体~
皆さまこんにちは、管理人の田中です。
いよいよ寒さが本格的になってきて朝の調教映像にも白い息がふわりと浮かぶ季節になりましたね
冬競馬の入り口は、馬によって“合う・合わない”が一気に分かれるタイミングでもあり、その変化を読み取れると妙味の塊を拾えたりします。
とくに今年は冷え込みが急で、馬場水分とタイムのズレも大きく、まさに“冬仕様の動きに切り替わったかどうか”が鍵。
先週もジャパンC推奨馬「4人気カランダガン」がレコード勝利してこの波に乗りたいと思います。
管理人がひそかに楽しみにしていた1頭「アウトレンジ」を掘り下げたいと思います。
~ハミを取らない癖が武器になる不思議~
アウトレンジの特徴といえば、まずこの「ハミに頼りすぎない」走法。
一般的には評価が割れやすい癖で、行き脚が付きづらい・反応が鈍く映る。
こうした短所に見られがちです。
しかし、アウトレンジの場合はこれが逆に“力みの除去”に繋がり、レース後半で独特の持続加速を生む武器へ変換されているのが興味深いところ。
実は海外(とくに欧州)のデータでは
「ハミを軽く取る馬は極端な失速ラップで末脚が落ちにくい」という研究報告があり、日本の高速馬場とは違う理屈ながらアウトレンジにも明確に当てはまる要素。
さらに某調教助手の方から聞いた話では、「この馬はハミを強く掛けると逆にトモが流れる」タイプだそうで、つまり“普通の良い状態の基準”にあてはめると見誤る馬。
こうした個性派タイプは、人気とのギャップが生まれやすい=馬券での価値が高いんです。
~母系の隠れスプリント因子がじわりと噴出~
血統表を深く見ると、アウトレンジには“中距離で走るスプリンター構造”が隠れています。
とくに母母父の系統は短距離寄りのトップスピードを伝えることで有名で、しかも「年齢が進むほど良さが出る」特徴もあり、これが今シーズンになって露骨に表面化。
実際、前走・前々走の末脚の使い方はまさにその血の片鱗
ラスト1Fでトップギアに入るような加速で、映像を見てもタメが利いているのが分かります。
●豆知識●
欧州では「母母父がスプリント色を持つ馬は冬場に覚醒しやすい」という研究があり、寒い時期の筋肉硬化に強いことが理由のひとつ。
アウトレンジの近走上昇は、時期的にも血統的にも理にかなっているんです。
~調教タイムに現れた『冬型アウトレンジ』~
今季の調教を追っていると、最も変わったのが“肩の可動域の広がり”。
前はやや上から被せるような走りで、直線で硬さが出る時もありましたが、最近は推進方向にスッと脚が流れていくフォームに進化。
栗東CWコースで単走【6ハロン82秒1-66秒5-51秒9-36秒9-11秒4】という内容で最終調整。
全体時計82秒1は決して派手ではありませんが、中盤以降のフォームと推進力が非常に安定しており、ラスト11.4の伸びは「脚が残っていた」証拠。
単走にもかかわらず集中力が切れず、ゴール板まで真っすぐ脚を使えたのは好感度が高いポイ。
数字自体よりも“脚が残っている”内容が秀逸。
特に終い11.4は時計以上に手応えに余裕があり、馬は調子のバロメーターが高い証拠。
このタイプはレースで急にパフォーマンスを跳ね上げることが多く、俗に言う“冬の穴馬フォーマット”そのもの。
トリビア:馬名「アウトレンジ」に秘められたロマン
アウトレンジの名前は「射程圏外からの攻撃(Out Range Attack)」が語源。
と、ここまでは割と知られている話。
しかし実はこの言葉、軍事用語ではなくスポーツ戦略理論が元ネタという説があります
特にバスケットボールの世界では
“最も守りづらいのは、相手の想定外から決めてくる選手”
とされ、これを象徴するワードとして“Out Range”が使われることがあるんです
つまり馬名に込められた意味は
「相手の守備範囲(=マーク)から外れた位置でこそ光る」
まさに競馬で人気薄が刺す構造そのもの。
こういうトリビアを知ると、末脚炸裂のレースが一気にロマンあるシーンに変わるので、ぜひ覚えておいてください。
◆管理人の一言◆
アウトレンジは、表面上の成績以上に“中身が変わりつつある”1頭。
コンディション、血統、季節、走法――これらが絶妙に噛み合ってきている印象で、人気の盲点に入りやすいタイプでもあります。
次走でひっそりと人気薄激走…
そんな景色が十分に想像できる馬
冬競馬の相棒として、ぜひマークしておいてください。
