★ゴールドバランサー
7月23日・福島5レース 2歳新馬 芝2000m
2000m新馬戦特有の超スローペースとなったが、後方から差し込んで6番人気ながら2着に好走した。血統面から荒れた馬場が向いた可能性もあるが、レース内容は評価できるものだ。道中は中団最内を追走し、消極的な騎乗で向こう正面で最後方近くまで置かれたが、3コーナー手前からの加速が素晴らしく、11.9-11.9とペースが上がったところで一気に差を詰めた。前を行く2頭での決着と思われたが、直線で1頭だけ違う脚で伸び2着を確保。メンバーレベルにはやや疑問もあるが、差し馬不利なラップ構成での2着は、ポテンシャルの高さを示すものである。開催替わりで速い時計の決着に不安は残るが、初戦で見せた加速力を引き出せれば上位争いは間違いない。
★カズロレアート
7月23日・福島10レース 横手特別 3歳以上2勝クラス ダート1700m
骨折8カ月ぶりとなった前走からの一叩きで、内容ある2着と能力の高さを発揮した。休養前は5戦で2勝している高素材で、前走の大敗で8番人気と評価は低かったが、距離が長かった印象もあり距離短縮もプラスに働いた。スタート後は折り合い重視で後方に位置していたが、向こう正面で一気に加速し先頭に躍り出た。レースラップが12.7-11.8と一気に速くなっているため、この馬は11秒台中盤の脚を2F使っていると予測される。4コーナーで2番手追走の勝ち馬に手応えで劣り、大敗の雰囲気であったが、直線に向くと再加速し最後まで食い下がった。クビ差競り負けての惜敗であったが、道中で一気に脚を使いながらの踏ん張りは優秀である。まだ良化途上の雰囲気があり上積みも見込め、次走は確勝級の期待が持てる。
★マイヨアポア
7月23日・福島11レース 安達太良ステークス 3歳以上3勝クラス ダート1150m
休み明けの今回は5着に敗れたが、本来の力を発揮出来なかったもので悲観する内容ではなかった。芝スタートでは後方に置かれるケースが多かったが、今回は行きっぷりも良く先行出来ていた。絶好の手応えで直線を向かえたが、馬に囲まれていてスムーズに走れず、この馬本来の末脚は見られなかった。過去走ではとても届かない位置からでも上位争いが出来る高いポテンシャルの持ち主で、休み明けで反応が鈍かったと捉えたい。デビュー戦から展開不利でも素晴らしいパフォーマンスを続け、まだまだ上が目指せる逸材であり、先々まで注目し続けたい魅力のある馬だ。次走は人気面でも妙味がありそうで、馬券的にも勝負したい1頭である。
★ヤクシマ
7月23日・小倉5レース 2歳新馬 芝1200m
追い切りの動きが素晴らしく1番人気に推されたが、期待通りの走りで人気に応えた。1馬身差の辛勝で見た目のインパクトは大きくないが、ラスト2Fが11.3-11.1秒の超瞬発力戦で着差は付かなくて当然である。道中は差すレースを意識して中団に控え、4コーナーでも5番手の位置取りで、直線に向き加速したがラップが速く、前を行く各馬に圧倒的有利な流れであった。差を詰めるのに時間を要していたが、最後は捻じ伏せる形で突き抜けた。前を行く各馬も高速ラップで上がっているが、この馬自身は10秒台後半の脚を2F続けて記録していると予測でき、圧巻の内容であったと言って良い。道中の手応えも楽で、ペースが速くなっても対応は可能と判断できる。初戦で見せたポテンシャルの高さは本物で、重賞挑戦の次走でも通用するだろう。
★ミカッテヨンデイイ
7月24日・小倉1レース 2歳未勝利 芝1200m
馬名と今村聖奈騎手騎乗で注目を集めるが、デビューから2戦続けて3着と好走している。初戦は馬体が細く、相手にも恵まれた感じもあったが、2戦目の今回は中2週ながら、追い切りもしっかりやっての+10キロと馬体良化も見て取れた。先行馬が上位の決着の中、後方から目立つ伸び脚で上り最速を記録し、レース内容も上々であった。次走は馬体維持が課題だが、小倉滞在なら不安は少なく、更なる上積みに期待が出来る。馬場が極端に悪化するとキレを削がれる可能性もあるが、能力を発揮出来れば勝利は近いだろう。
★ドゥーラ
7月24日・札幌5レース 2歳新馬 芝1800m
追い切りで速い時計がなく、9頭立ての7番人気と評価は低かったが、差のない4着に好走した。スタートで後手を踏み、道中は後方内々を追走していたが、向こう正面から徐々に進出し、直線で外に出すタイミングが遅れたが、ラスト100mの伸び脚は際立っていた。スローペースで残り5Fから徐々にラップが上がる展開であり、差し馬には厳しかったが、ゴール前迫った豪脚はポテンシャルの高さを感じる内容であった。追い切り内容からもまだ良化途上の印象が強く、大きな上積みに期待できる次走は大きく狙ってみたい馬である。