★ミュージアムマイル
8月24日・中京5レース 2歳新馬 芝1600m
中京マイル戦のメイクデビューに好調教馬が揃い、レース内容的にもハイレベルな一戦であった。高速決着が続く先行・内有利な馬場コンディションで、結果的に先行勢が上位を形勢したが、後方から脚を伸ばし3着まで追い上げている。最内枠からのスタートでゲートで長く待たされた影響か、5馬身程の大きな出遅れで最後方からの追走となる。軽く促されながら徐々に馬群に取り付き、3コーナーからは大外に持ち出して進出を開始する。直線も大外から脚を伸ばし突き抜けそうな勢いがあったが、前を行く2頭が止まらずに捕え切るまでには至らなかった。やや内に刺さり気味の走りで追いにくそうな雰囲気がありながらも、上り最速の34.1秒をマークした。スタートからペースが大きく緩んだ区間がなく、ラストも11.7-11.3-11.5秒と速かったが、3コーナーから大外を追い上げ、長く脚を使いながらゴール前まで差を詰め続けた。4コーナーで1・2番手であった1・2着馬に対し、大きな出遅れ+大外を回るロスをカバーして、唯一後方から上位に食い込んだ走りは勝ち馬と同等の評価ができる内容だ。次走もゲートの不安は残っているが、多少の出遅れならリカバリーは容易であり、確勝級の評価で大きく狙ってみたい馬である。
★マイエレメント
8月25日・新潟6レース 2歳新馬 芝1600m
ややメンバーレベルは疑問も、他馬を問題にしない圧倒的な走りで初陣を飾った。好スタートから好位5番手を確保し、新馬戦らしいスローペースであったが折り合い十分に追走する。各馬手応え楽に直線に向くと11.6-10.5秒と一気にピッチが上がったが、大外から馬なりで先頭に立ち追い出されてフラつく若さは見せながらも、後続を一気に突き放し2馬身半差の快勝であった。走破時計はペースが遅いにもかかわらず同日の新潟2歳S5着に相当し、開催終盤の馬場で上り33.3秒も優秀である。追い切りでは重賞好走歴のある3歳馬に楽々と先着する動きで、CWで81.6-22.6-11.0秒と素晴らしい時計もマークしている。母や姉兄は未勝利で大敗続きであったが、父がエピファネイアに替わり愛国重賞馬の祖母の血が活きた印象だ。まだ口向きの悪さなど幼い面を残してはいるが、伸びしろも大きく福永厩舎から今後楽しみな逸材が誕生したと感じさせるデビュー戦であった。次走は重賞挑戦となりそうで一気の相手強化となるが、初戦の余裕十分の走りから好勝負が可能である。
★プロクレイア
8月25日・新潟11レース 新潟2歳ステークス(GⅢ) 2歳オープン 芝1600m
上位2頭には離されてしまったが、ロスのある競馬をしながら3着争いを制しポテンシャルの高さを感じさせている。デビュー戦快勝後の今回は中間に落鉄の影響で馬場入りを休んだ経緯があり、レースを使った事でテンションも上がり気味と不安を抱えてのレースとなっていた。スタートは互角に出るも外枠で前に壁を作る事を重視して抑え後方2番手まで下げた。ペースが落ちていたが不安視されていた折り合いは悪くなく、手応え楽に直線にを迎える。今後のための経験なのか直線も外には出さず、馬群に突っ込む形でスパートを開始したが、前が終始壁になり進路がなかなか決まらないロスがあった。外から脚を伸ばした各馬を行かせてから大外に持ち出し、残り150m付近から再度スパートを開始したが先を行く2頭には離されておりとても届かない位置となってしまった。それでもゴールまでしっかりと脚を使って3着は確保した。ゴール前の脚は上位2頭を上回っており、直線で早く進路を確保していたらと思わせる内容であった。追えば追うほど伸びるタイプで距離は延びても問題なさそうで、気性面が改善され差し脚に磨きがかかれば重賞制覇に期待できそうだ。
★オオバンブルマイ
8月25日・札幌11レース キーンランドカップ(GⅢ) 3歳以上オープン 芝1200m
確かに展開に恵まれた印象もあるが、多くの課題を克服しての強烈な末脚は十分評価できるものであった。昨春のNHKマイルC3着をはじめ、3歳春までに重賞2勝を上げた世代トップクラスのマイラーである。しかしその後は豪州や香港への海外遠征が続き国内でのレースは1年3カ月ぶりとなり、休み明けで初の1200m戦に加え最内枠と能力を発揮するには難しい条件が揃っていた。スタートは互角に出るも武豊騎手は最後方まで下げて直線勝負に徹する構えを見せる。馬群から2馬身程離れた追走も、手応えは良く短距離のペースに戸惑いは見られない。残り800mから軽く促しながら大外に進路を取るも、前を行く馬も外に出し始めてスパート出来ず、先団との差はなかなか詰まらなかった。しかし直線に向き大外に持ち出されると他馬を並ぶ間もなく抜き去る豪脚で猛追し2着争いまで持ち込んでいる。勝ち馬がラスト11.5-11.4秒で差し切る完勝であったが、大きく離された後方から0.3秒差まで詰めたこの馬はラスト10秒台の脚を使ったと推測できる。実質残り300mだけの競馬でこれだけのインパクトを残したのは素晴らしいものであった。父・ディスクリートキャットは距離短縮戦に強く、母は1200m戦のみで3勝を上げたスプリンターと今回激走の下地はあったが、武豊騎手も絶賛した爆発的な走りは今後も大注目だ。
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